ルビィ:うん、そうだね。
……あのね、〇〇くん。
まだ出番でもなかったのに、助けに来てくれて、ありがとう……。
思えば、初めて会った時も、助けてもらったね……〇〇くんは覚えてないかもだけど。
ルビィにとっては、特別なことだったから。
今日も。
いつも助けてくれて、本当に感謝してもしきれないよ。
〇〇くんは、ルビィのヒーローだね♪
……あはは、はは。
……それじゃ、送ってくれて、ありがとう。
また……ね。
ああ……今日も、まだ言えない。

好きだよ!
と、心の中で叫んでも、あなたは振り向かない。
ちょっとの、踏み込む勇気と、
小さなこのひと振りで、
ルビィが、ちゃんと気持ちを伝えられるようになれる魔法があったらいいのに。
小さな、ほんの小さな。
誰にも聞き入れられない声で、
好きだよ。
君が好きだよ、好きだよ。
想いを乗せた言葉は、0時を告げる鐘の音と共に、シンデレラにかけられた魔法のように消えていった。
シンデレラとルビィ 終わり
名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:ルビィストーリー10
魔界最強の二人組
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