すると石の下からはすに自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。

見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。

と思うと、すらりとゆらぐ茎の頂に、心持首をかたぶけていた細長い一輪の蕾が、ふっくらとはなびらを開いた。

真白な百合が鼻の先で骨にこたえるほど匂った。



名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:夢一夜15

魔界最強の二人組

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