鞠莉:君は本当に、馬鹿ですね。
馬鹿正直です。
……もう、これ以上、マリーに近寄らないで。
君からの好意は嬉しい。
けど、それは呪いだから。
だから……。
いひひ♪
なーんってね、びっくりした?
ちょっと驚かせようとしただけでーす♪
まじめな話はここでおしまい。
今の話は忘れていいから……。
・・・・・
だから、これからも今まで通り、仲良くしてください♪
それじゃあ、また明日♪

自分の気持ちを、強く喉奥に飲み込んだ。
帰り道のわずかな時間。
私は戸惑いに迷って、そして、気がついた。
それはほんの少しづつだけど、確信に変わっていくのが、本当に不思議とわかってしまった。
これは、彼に恋してるんだと。
だけど、君の瞳の奥にいる自分に嘘はつけなかった。
誤魔化せそうになかったから……。
この気持ちを伝えるのは、怖くて踏み出せない。
だから、今まで通り、変わらずにいよう。
時が私を連れて行くまで。
いつでも優しい君の声に、寄り添っていたい……そんな気持ちを、胸に秘めて。
天体観測 鞠莉編 終わり
名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:天体観測13
魔界最強の二人組
お気に入り登録 / 登録済み一覧