こんな夢を見た。

腕組をして枕元にすわっていると、仰向きに寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。

女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔やわらかなうりざね顔をその中に横たえている。

真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。

とうてい死にそうには見えない。
しかし女は静かな声で、もう死にますと判然はっきり云った。

自分も確かにこれは死ぬなと思った。

そこで、


そうかね、もう死ぬのかね

名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:第一夜

魔界最強の二人組

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