花丸:ううん……、なんでもないよ。

へへへ、それにしても、善子ちゃん遅いね。
……って、あれ?
ルビィちゃんどうしたの??


ルビィ:こ、こんばんわ、〇〇くん、花丸ちゃん……。
二人が〇〇くんとお祭り行くって言ってたから、ルビィもお姉ちゃんと来たんだ♪


花丸:……そうだったずらね♪

ルビィちゃん……マル、ちょっとお手洗いに行くから、〇〇くんのことお願いずら!(タタッ)




制止する二人の言葉を無視して、一人。

親友の好きな人が誰なのかも理解していたし、いつかこの日が来ることも分かっていたのに……。

少しだけ期待していた自分がいるのが許せなかった。

これは、罰だ。

そう言って、立ち止まり

喉の奥に引っかかった『好き』の言葉をポツリと呟き、引き裂かれそうなくらい痛む胸を抑えて。

私はそれだけで良いんだと。

悪い妹のままで、君を好きな気持ちに鍵をして。

青いまま枯れていく花のように。

あなたを好きなまま、マルは消えていくから。



花丸と七夕祭り。終わり

名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:花丸と七夕祭り12

魔界最強の二人組

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