花丸:ああー!!? そういえばすっかり忘れてたずら……。

善子:ずら丸! 〇〇!
このヨハネを置いていくなんていい度胸してるじゃない!

二人してヨハネを除け者にしてぇぇぇ……ううぅ。

花丸:の、除け者になんてしてないよ!?

ごめんね、善子ちゃん。

……善子ちゃんのウエディングドレス姿すごく似合ってるよ♪


善子:は、はぁ?!

そ、そんなの当たり前なんだからね!
ほ、褒めたところで許さないわよ!

この埋め合わせはしてもらうからね!

花丸:はーい♪
さあ、撮影してくるずら♪

〇〇くん、ありがとね♡


また、言えなかったな……。







言えなくて良かったのかもしれない……。

あの時、声をかけてくれた、あなたの声も。

名前を呼んでくれた温もりも。

目の前のすべてが、ぼやけて溶けていく感触も。

きっと、マルにはもう不要なものだと思うから。

……でも、今だけは。

この純白のドレスを身にまとって、あなたの隣にいる時間だけは許してほしい。

ずっと、小さい頃からの、本当の夢。
あなたのお嫁さんになること。

ずっと思い続けた気持ちは、風化して、錆び付いて、お世話にも綺麗だとは言えないけれど、あの時流れた一筋の涙がマルの本当の気持ち。

でも、……この魔法が解けたあとはもう。

あなたの隣を、離れよう。


マルは、それでいいから……。




花丸ストーリー 終わり

名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:花丸ストーリー10

魔界最強の二人組

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