梨子:うん……さすがに、そろそろ帰ろうか。
絵もばっちり描けたしね♪
まだよぉ!
まだ、ヨハネのタイトル『堕天使の故郷』が完成してないわ!
梨子:あのね、善子ちゃん……何回も言うようだけど……写生って、そのまま……見たままの景色を絵にするんだよ?
だからしてるじゃない!!
この景色が、夜の闇に飲まれた世界を、ね……くっくっくっ。
梨子:あー、だから全体的にそんな黒いんだね。納得……。
こんなにカラフルな景色なんだから、もっと色合いをつけたらいいのにぃ……。
これが堕天使の美学よ!
私は、自分の信じるものは曲げないのよ!
梨子:……まあ、善子ちゃんらしいから……いいとは思うけど。
自分に自信がない梨子には無理だなぁ……。
わっ?!
……っ!?
ど、どうしたの、梨子!!?
梨子:ううぅ、ちょっと考え事してたら、木の根っこに躓いて……そのぉ……。
捻挫したみたい……ごめんなさい。
謝ることじゃないわよ……ごめんね、もっとヨハネが気にかけていれば……。
梨子:そんな、私のミスだし……よっちゃんと〇〇くんが落ち込むことないよ……本当に。
こんな時に、自分を抑えるのはやめなさい。
痛いなら、無理せず、私たちに頼って。
って、さっきまで甘えてたやつに言われても説得力ないと思うけど……あはは。
梨子:ううん……すごく、嬉しい♪
じゃあ、お言葉に甘えるね。
ありがとう、よっちゃん、〇〇くん♪
梨子を背負って
名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:11月ストーリー6
魔界最強の二人組
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