梨子:……っ!?

そっか、〇〇くんも同じことを考えてくれてたんだね……。

ありがとう……梨子、クリスマスプレゼントを男の子と交換するなんて初めてで……すごく不思議な気分です……///


……あっ、早く三人と合流しなくちゃね!

よっちゃんも心配だけど、千歌ちゃんや曜ちゃんも心配してるだろうし!


でも、思いがけず、二人きりになれてよかった。

渡すタイミングあるかなって心配してたり……えへへ♪



……あの、私の左手空いてますよ?

……恥ずかしいならせめて……みんなのところに行くまでは……寒いから!

そう、寒いからしょうがなく……手を繋いでいてほしいな……えへへ♪


メリークリスマス……好きだよ、〇〇くん///








お互いの悴んだ手が、体温を共有するように交わる。

この胸のドキドキが、高鳴る鼓動が伝わるんじゃないかと思うと、更に鼓動が加速する。

……でも、なんで君は、私だけにプレゼントを用意してくれたの?

彼からもらったプレゼントをやんわり握り締め、ふと頭によぎる言葉。

『特別な存在』。

少なくとも、昨日までの曖昧な関係よりも、ずっと確かに。

今は明白に、私の胸がときめいて、気持ちが強くなって抑えられないのを感じた。

クリスマスだからだろうか……聖なる鐘の音に後押しされた私は、先ほど呟いた小さな独り言をもう一度呟く。

「君が好きだ」

彼にこの気持ちが届くまで何度でも。

本当に小さく決意した。



私の『特別』を、伝えようと。




梨子ストーリー2 終わり

名前:津島 善子
ヨハネの劇団員100人
話した言葉:12月ストーリー10

魔界最強の二人組

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