幻想郷がモノクロに静止している。
生き物の吐息は絶え、冬の妖怪が跋扈する世界。

誰もこの銀色の万華鏡を穢そうとしない。
私はただ足跡を遺すだけ。それだけが顕界の道標となる。

ああ――――私の時間も、この世界の如く止まってしまえばいいのに。