椿の花が落ちている。
地べたにぽつりと赤い首。

重なる姿に翳るもの。
私の背後にそれは在る。

進むも戻るも道任せ。
たゆたい揺らぐは時の川。
木の葉の船に身を委ね、遠くの彼方に思いを馳せる。

耳に流れるせせらぎを、そっと心に刻み込む。
きっと、川底の石の数まで忘れない。