名前:稗田阿求
遺した想い出28個
忘れない
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ひとつ、ふたつ、みっつ。
遺してきた想い出を数える。
珠のように光るそれを。
色が失われていく。
光が失せていく。
カタチだけ遺ったそれは、記憶ではなく記録。
どうして――――“私”は、あの人が好きだったんだろうか?
そう考えると、胸が苦しくなって、悲しくなって……。
少し、泣いた。
「阿求」の記録