血を吸う鬼……幻想郷にいる中でも、屈指の能力を持った強力な種族です。今では幻想郷のパワーバランスの一角を担っています。
人間はまず敵わないでしょう。
主な食事は人間の血液。血液を吸い尽くされた人間はゾンビになってしばらく歩き回った内、日光で消滅するらしいです。
初めて幻想郷に現れた時は大暴れしていましたが幻想郷の妖怪たちに懲らしめられ、最終的に妖怪が吸血鬼に食料――まあ、人間ですが。
こほん。その食料を提供する代わりに、生きた幻想郷の人間を襲わないという契約を結び和解しました。
確認されている内、現在幻想郷には二人の吸血鬼がいます。
紅い悪魔、レミリア・スカーレットとその妹、フランドール・スカーレット。
どちらも霧の湖の紅魔館に住んでおり、非常に強い力を持っています。
驚異的な身体能力、特異な妖術、異常なまでの再生能力など、とんでもないステータスを持っていますが、それ故に弱点も多いです。
日光に弱いため昼間は大人しい。流水を渡れない。鰯の頭や折った柊の枝に近付けない。炒った豆を投げられると皮膚が焼ける、などなど。
ま、大体は中途半端な効果しかないので期待しない方がいいです。
過去に何度か異変を起こしています。その代表が
紅霧異変と呼ばれる異変ですね。
こんなところでしょうか。
ともあれ、どちらの吸血鬼にもあまり近付かない方がいいですよ。ろくなことがありませんから。