名前:稗田阿求
遺した想い出28個
忘れない
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それは――――遠い、昔の出来事。
わたしがこうして縁側に座っていると、あの人がやって来て、隣に腰掛けた。
一緒にお茶を飲んで、なんとなく、のんびりと時間を過ごした。
今となっては、ただの記憶になってしまったけれど――――あの人のことを覚えていられたのが、わたしはなによりも嬉しい。
旧き日への遥拝