「…………………………」

…………小鈴の件もありますし。

「あれは紫というか妖怪側に考えがあったことだからね……。 紫がまた小鈴ちゃんと同じように、○○もこっちに引き入れようとしている?」

まさかそんな……。
○○さんはなんの能力も無い普通の人です。
人間の里のシステムについても理解していないし、幻想郷のことも大して詳しくありません。

…………八雲紫が何を考えているのかさっぱり分からないのです。


「ふぅーーむ…………。 ――ええと……一応聞いておくけど、○○さんが妖怪になりたいって言ってるのは、その……あんたの転生を待つためなのよね?」

え、ええ。そう言っていますが…………。

「だとしたら紫は、もしかしたら…………」


「そりゃあ○○の背中を押してやってるんだろ……と言いたいとこだが違うな」


霊夢と阿求12