霊夢さん。
少しいいですか。

「ん? まだなんかあるの?」

……………………。

「早く言いなさいって」

……もし、○○さんが悪しき道へ踏み外す時が来たら…………。
きっと、その時に私はいません。ですから……。

「……………………」

博麗の巫女として、○○さんをよろしくお願いします。

「…………分かってるわよ。 ま、痛めつけるのは程々にしてあげるわ」

…………ありがとうございます。


「おーい、何してんだ阿求。 さっさと行くぞ」

え、ええ!今行くわ!

それじゃ霊夢さん、また。



「…………○○さんを、ね。 ……仕方ないか。 本気だもんね、あの人」

「その時、か……。 ふふっ。 そうね、覚悟なんてとっくに決まってるわ。 ……そうよね、紫」





おわり
霊夢と阿求15