(本当に軽く、指先だけで大尉の肩を押す) (それだけでゆっくりと彼の体は後ろに倒れる)
っ! (肘を支えにして上半身を起こした彼が逃げられないように、と咄嗟に片足を太ももで挟みながら抱き付いた)落ち着け。落ち着くんだ俺。頑張れ、出来る。スマートに。冷静になることぐらい当たり前だろうが。……ヨシ。 ずいぶんと積極的なお誘いだな。 (耳元で囁かれる声はいかにもこういうことには慣れていると言わんばかりのもので、) (それがなんだか心をざわめかせるものだから、イラッときて思わず彼の首筋に吸い付いた。)んっ……は、……っ…!(きつく吸い上げると、彼の唇から吐息が漏れる。) (静かに離れれば、普段はマフラーに隠れてあまり日焼けしないであろうその部分に紅く印がついていた。) イテテ。いきなり力強く吸い上げるヤツがあるかよ。 ……お前ってほんとバカな。 (少しだけ困惑の様子がうかがえる彼の表情を見ていると、先ほどまで波立っていた心が静かになるようなそんな感じがした。)
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