(男の子がクレープを食べ終わると同時に、後ろから声を掛けられた)
(その声に反応してハッと振り向く)
おかあさん!!!
(……どうやら迷子だったようだ)
(その女性は私達に何度も何度も頭を下げ感謝の言葉を述べた)
(ぜひとも何かお礼をさせてほしいという彼女を大尉は必要ないと軽くあしらう)
いいって。
大体、そのチビ見つけたんも偶然みたいなもんだし、それだって
コイツ
が食べたいっていうから買っただけだしな。
(それでも女性は食い下がらない)
(根負けした大尉は、それならこの街で一番景色のいい場所を教えてくれと言った)
この街で一番景色のいい場所ですか…。
そうですね……
あっ、そうだわ。
あそこの文具屋さんからはこの街を一望できるんですよ。
(彼女はくるりと振り返り、街で一番高いところを指差した)
文房具の品ぞろえは勿論ですけど、特筆すべきなのはその庭の美しさです。
御主人が今は亡き奥様を想って、ずっと大切に手入れしているだと聞いたことがあります。
市場に、薄暗い路地があるでしょう?
あれをずっと進むと文具店がある丘の上へ繋がる階段があるのですよ。
→
行ってみよう
名前:空神様
46歳
GOD
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