(……。)
(誰かに揺さぶられる感覚で目が覚めた)



おい。目ェ覚めたか。
こんな狭くて固い操縦席で寝るとか、お前よくやるよな。


(大尉は零戦の翼の上から操縦席を覗き込むようにして話しかけた)
(周りを見れば、よく知る飛龍の格納庫だった)
(…頭がボンヤリと霞がかっている)
(なにか夢を見ていたような…?)


ちょっと目ェ離すとすぐどっか行っちまうなぁお前は。
いつもいつも探す俺の身にもなれってンだ。


まあ、どこにいようと見つけ出すけどな。
(そう言う大尉の顔は、いつか見たような笑顔だった)


【了】

名前:空神様
51歳

GOD

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