(しばらく店内を探し歩いたが、地図どころか観光用のガイドブックの類まで一切見つけることができなかった)
(その辺で棚の整理をしていた店員さんに話を聞いてみる)



申し訳ございません。
事前に申請していただかなければ地図をお売りすることはできません。


(と冷たくつっぱねられてしまった)



はーん、そういうことね。
(大尉は一人で納得している)
(意味が分からない、という目線を送るとちょいちょいと手招きをされた)



(近くに店員さんがいなくなったのを見計らってから大尉がこっそりと話してくれた)


なぁーんで、グ=ビンネンの客員提督たるうちのてーとくがこの国の詳細な地図を1枚も持ってねえのか不思議に思ってたンだ。
答えは簡単だ、国を獲られないようにするためだよ。


飛龍が動けないと言ってもこの国の奴らからすりゃあ脅威であることにはちげえねえ。
海図はまあ作戦立案上使うもんだから提供されてもよ、地図には主要施設やなんやかんや書いてあるだろ?
どこから来たか分からねェ奴らにそんな重要情報渡せるわけねーもんな。


さっき申請が必要と言ってたな、ありゃあダミーだ。
ほれ、あそこ。

(大尉が示す壁には不自然なくぼみがある)

ぜってーあそこなんかある。今回は騒ぎを起こすなっつうお達しだから強行突破はできねえけど。

きっと申請云々は外国人にそう言うように決まってるンだろう。
大人しく申請してみたところでそれが通ることは永遠に無いだろうよ。

うーーーん、ほかにどこで地図売ってるかなァ。


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名前:空神様
46歳

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