(窓に空いた穴からふわっと紙飛行機が出ていく)
(……海風があるからか、あまり遠くまで飛んでいかない)
(ちょっとずつ折り方を変えて次々に空へと飛ばす)





(! 誰かがこちらにやってくる足音がする)
(どこに隠れようか迷っているうちに扉が開いた)








やっぱりお前か。
甲板が紙だらけになってンぞ。

あー、そんなンじゃあ飛ばねえな。
貸してみろ。


(彼に1枚紙を渡すと、器用に折り始める)

見てろ。

(ニッと笑うと、出来上がった飛行機を投げた)



(白い飛行機がスーッと風に乗り遠くまで飛んでいく)
(それは誰かが操縦しているかのように海の向こうまで飛んで、そして消えた)



こういうのはどう風を掴ませるかが重要だ。
教えてやるから作ってみろ。





(しばらく2人で紙飛行機を作り続けた)
(なんか忘れているような…?)



end
【ひこうき雲】

名前:空神様
46歳

GOD

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