こんな固い男の太ももなんぞ枕にしたところで安眠できるとは思えねェんだが。


(いいから座ってくださいと大尉を無理やりその辺に座らせ、ポスンと頭を乗せた)
(確かに固い。が血の通った人間特有の柔らかさが感ぜられる)


(頭を乗せたまま「動きません!」と宣言するかのようにきりっとした表情をすれば、彼は観念したかのようにふーっと息を吐き出した)


(瞼を閉じればそっと髪を撫ぜられる)
(一定のリズムで繰り返し上下に動く大尉の手はあたたかい)




(もぞもぞと頭を動かし息を吸うと肺の中が大尉の香りで満たされるような気になる)
(…段々と身体が微睡みの中へ沈んでいく)





おやすみ。

(意識が完全に溶けてしまう寸前、柔らかいナニカが額に触れた感触がした)

名前:空神様
46歳

GOD

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