(側に人が居なくなったその一瞬を狙って、一気に走った)
(走って、走って、走れるだけ走った)



(そうして、気が付くと大尉と私はだだっ広い場所にいた)
(地面には赤みを帯びたレンガが敷き詰められ、あたりは人の声で満ちている)




追手は……振り切れたみたいだな。
なかなかお前走るの早いじゃねえかがはは。
まァちったあ休めや。


(息が上がった私を尻目に大尉は息切れもせず涼しげな顔で辺りを興味深そうに見渡している)



どうやらここは広場かなんからしいな。
あそこ、噴水あるぞ。

名前:空神様
46歳

GOD

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら