おかみさん「あらあらあら、頼んでた薬草を届けてくれたのかい。
都からわざわざ悪いねえ。」

クオン「あ、おかみさん!」

おかみさん「クオンさんもいたのかい。
今日は泊まっていきな。」

クオン「いえ、急げば暗くなる前につきますから。」

おかみさん「うしろにいるそこのあなた。
前にいた殿方とは違う人だけど、少し疲れてる顔してるよ。

それに、もう夜は冷え込んでくる時期さ。
今日はいつも贔屓にしてくれてるから、少し安くしておくよ。」

クオン「は、はい……。
ごめんね。無理させちゃったかな……。

疲れたら、遠慮なく言ってね。」
おかみさんお届け物です