(────結局、あの後起きるとやっぱり佐藤さんはそこにはいなくて。起きた瞬間、ひどく絶望した。寿くんと一緒にいる夢を見て、その夢から覚めたときと同じように。

誰でもいい訳じゃない、佐藤さんに、傍にいて欲しかった。でも、寿くんの代わりを佐藤さんに求めるなんて──本当に最低だ。


とはいえあれからもう何日も経っていて、私はあれは夢だったのだと思うことで、無理矢理自分を納得させて気持ちを落ち着けていた。


───今日、特別気持ちが重くなったのは、明日が寿くんの誕生日だからだと思う。

毎年お祝いしていた寿くんの誕生日。おめでとうを言えなくなってから、四回目の誕生日だ。

こうやって、どんどん、お祝いしてた回数よりも出来なくなった回数の方が増えていくんだろう。誕生日だけじゃなくて、他のことも、もっと。私じゃない、他の誰かとの思い出が、寿くんの中に増えていくんだ)


───消えちゃいたい


名前:佐藤寿也+坂口光
通算本塁打144本
話した言葉:『添い寝エンド続き誕生日』

寿くんかわいい

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