「たまたま佐藤くんと幼なじみだっただけで、一緒にいれてずるいよね」






(以前、多分寿くんを好きな女の子が、そんなことを言っていたのを聞いてしまったことがある。どうして今になって、そんなときの夢を見てしまったのか。いつもはあまり夢なんて覚えていないのに、今日は妙に、鮮明に記憶に残っていた)





おはよ、○○
今日は早いね

(昨日改めて受験勉強を頑張ろうと決めて、今日は一時間早く学校に来ていた。今朝の夢の記憶を消したいあまり、一心不乱に勉強していたら、いつのまにか大体のクラスメートが揃う時間になってたらしい)

勉強してたんだ?偉い偉い

(言いながら、寿くんの手は自然な動作で私の頭を撫でた。クラスメートの前だからとか、誰かが見てるから、とか。寿くんはあまりそういうことを気にしない。勿論私も嫌な訳じゃなく、寿くんにそうされるのは好きだった。ただ、やっぱり人目は気になる)

と、寿くん。昨日の偵察はどうだった?

名前:佐藤寿也+坂口光
通算本塁打144本
話した言葉:ライバルの再会

寿くんかわいい

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