あんな奴との試合なんてどうでもいい
僕は海堂に入って、プロ野球選手にならなきゃいけないんだ…
(寿くんのそんな言葉が、頭の中でなおも響いている。あの後帰ってから、私は晩御飯も食べずに部屋に引きこもった。誰かと顔を合わせる気分には、とてもなれなかった。ベッドに横になって、深く息を吐く。寿くんの様子を思い出すと、胸が痛くなった。あんなになるまで思い詰めている寿くんを見ても、私は何の言葉もかけられなかった。
本棚の上に置かれた写真の中の幼い寿くんと自分は、何のしがらみもなく、ただ笑っている。
───あの頃に戻りたい、そう思いながら目を閉じ、寿くんと初めて話した日のこと考える。
私と寿くんが仲良くなったのは、小一の頃。寿くんがうちの家にボールを入れてしまったことがきっかけだった───
…
)
名前:佐藤寿也+坂口光
通算本塁打144本
話した言葉:思い出の中の君
寿くんかわいい
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