お、お客様…。もっと強く罵って下さい…。お願いします…。

「コーラどMよこせ。さっさとしろ、この屑!」

あぁ、申し訳ありませんお客様、店員の分際でこんな……

「聞こえなかったのか?このとろくさい店員がっ!どうやらお仕置きが必要なようだな。」

かっ、かしこまりましたぁ!急ぎますから、どうかお仕置きだけは……



「おっと待った、注文の復唱がまだだ。どんな商品か言ってみろ。」

つ、冷たくて、そ、外はビショビショ……な、中の―――

「どうした?続きは?」



――中の氷まで太いストローが挿してある、甘い液で満たされたコーラです……



「クックック、まさかホントに言うとはなぁ。店のレジだぞ?正気とは思えねぇな。」

ひ、酷いです。でも、ご主人様なら……嬉しいです……

「おいおい。客を主人呼ばわりとはな、とんだ店員を見つけたもんだ。ああ、それよりも……」

は、はい…



「欲しいんだろう?ほら、お客様の大事なものから、欲望の塊をレジにぶちまけてさしあげるぜ!ヒャッハーッ!」

ああっ、ありがとうございますぅ!こんなにいっぱい……100円も出していただけるなんて、原価約5円なのに…。

「随分といやらしい商売だ、まあいい。これでお前のコーラは俺のものだな。」

またお越しくださいませぇ。いつでもお待ちしてます……今度は、どSポテトでお願いしますね?






コーラどMください