学生寮を出て、学校に歩いて向かう。
○○「はぁ…、めんどくせーなぁ…」
補修対象者になった俺が悪いのだが…
都市の中心に近づいてきた。周りを見渡してみる。
学生と思われる人たちが沢山いるが、どうみても夏休みを満喫しているようにしか見えない。
男女のカップルも少なくない。
○○「…ちくしょう…。」
これまでの人生、彼女というものに全く縁が無かった。
目の前でそのイチャイチャぶりを見せられるのは、この上なくイライラしてしまう。
○○「(最近、溜め息や文句しか言ってないな…)」
○○「あーあ、何か起きないかなぁ…」
そう叫んでも、何も起きない。
いつもと同じ日常。変わらない日常。
その日常が、あの公園が近づくにつれ少しずつ変わろうとしていた。
○○「(近道すっかな、公園を抜けるか。)」
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