士郎「……ってマスターが落ち込んでたんだけど、実際どうなんだ?」
は?
血統無し、魔術刻印無し、オマケにあの歳まで魔術の存在を知らないで、あんな破格の使い魔を使役できる人間が才能が無いですって?
その台詞、そっくりそのまま時計塔で発言してみなさいよ。
きっと愉快なことになるでしょうねぇ。
士郎「そ、そんなに凄いんですか……?」
ええ、あの子をマトモに使役するには衛宮くん10人分くらいの魔力が必要って言ったらわかるかしら?
士郎「あっはい……充分に理解しました……」
まあ、多少はあの使い魔が誤魔化してるんだろうけど、それでも見たところ正式な契約は結んでるみたいだし、常識はずれなことに間違いはないんでしょうね。
……納得いかないわ、まったく。
才能がない2