おや、懐かしい顔ですね。また来てしまったのですか?

…で、何処を凝視しているのですか貴女は。僕の顔が視界に入っていないようなのですが。

何だかこんな事、前にもあったような無かったような…


…はい?…何故ニーハイブーツを脱がさないでなのに中学生の僕はローファーなのかと…?


それはですね、ここだけの話ですが…本当は十年後の僕が主役だったからなんですよ。

名前だけ引き継いでしまってメインが中学生の僕になってしまっただけの話です…十年前の僕には秘密にして下さいね、ショックで泣いてしまうかも知れませんので。

これで納得して頂けました?…おや、もうお帰りですか、結局僕の顔を最後まで見ずに行くんですね…何て仕打ちですか。


現代へどーん
十年後にどーん