ヌフフ、噛み付くなんて酷いですね、君も。
この身体では傷も残りませんが。
(噛まれた手の甲を舐めあげると、目の前の青年は溜息を吐く)
しかし、些かつまらない。こうも早く玩具を奪われるとは、まったくもって私も油断してしまいましたよ。
もう少し遊んでいられるかと思ったのですが、もう潮時でしょうね。
…そちらは私を逃がすつもりは無さそうだが、生憎今日は幻術で遊ぶ気はない。
考えてもみなさい。彼女を巻き込みたくないのなら、そちらも引くのが賢明だ。
(骸は眉根を寄せ、少しの間思案した後に握り締めていた三叉槍から力を抜いた)
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