…君がそこまで阿呆だとは…頭が痛いです…
何故自ら危険な事に足を突っ込むんですか。
それに毎回言っているでしょう男に簡単に抱き着いたりしては駄目だと…たとえ僕だとしても少しは躊躇しなさい。確認もしなさい。
信じられません、もし僕が来なかったらどうするつもりだったんです?
…しかも、キスまでされてましたしね…ちょっと顔を貸しなさい。
(がっしりと頬を掴まれると、先程口付けされた所を制服の裾でゴシゴシと拭かれる)
本当なら全身水洗いしたいくらいですが、まぁいいですよ。
最後に消毒です。
(すかさず骸の唇を押し当てられた)
マフィアの接吻など縁起でもない…胸糞悪いです。
兎に角、ああいう男が一番危険な上に厄介なんです、近付かないのがお利口ですよ。
…さてと、帰りましょう。
家までお送りしますよ、君が危なっかしいのは前々から承知していましたが、今日再確認しましたのでね…
手の掛かる子程可愛い、など何時になったら思えるんでしょうか?
…いや、何でもありませんよ。
(完)
房違い14