せっかちですねえ、六道骸。

…なあに、焦る事は無い。まだ時間はたっぷりあるのだから。

それに私としては彼女をもっと良く知りたいのです。


…ねえ?君もそう思うでしょう。こうして折角会えたのですから…

(するとスペード、と言われた相手がゆっくりと顔を近付けてくる。避けようとしても押さえられて動けない。そうしている内に唇の横に口付けられた。
離れる瞬間に耳元で囁かれる)

まったく面白い反応だ、君の王子様は。


ヌフフ、恐ろしい形相ですね。ただの挨拶ですよ、イタリアじゃあお決まりでしょう?

(骸に向き直ったスペードに肩を掴まれ引き寄せられる。一方の骸は視線で人を射殺せそうな程に相手を睨み付けていた。

何とかこの状況を打破しなければ…)

肩に置かれたスペードの手に噛み付く
平手打ち
房違い8