…いや、…自分で…

(ドライヤーを片手に手招きしてみる)


……分かりました、折角ですからお願いします。

(艶やかに濡れた髪をタオルで拭いてやると、骸はこそばゆそうに目を瞑った)


変な人ですね…僕の髪なんか乾かして楽しいですか?

まぁいいですが…して貰うのも楽ですし。

(ドライヤーのスイッチを入れて髪を鋤きながら乾かすと大人しくされるがままになっている)



…不思議ですね…人に触られるのは嫌な筈なのに…どうして君だと平気なんでしょう…


(骸が何か呟いたような気がしたが、ドライヤーの音でよく聞き取れなかった)
髪の毛乾かしてあげる