人間と仲良くするのは、妖怪連中や他の神さまよりは慣れているつもりだった。
人里に行くことなんてよくあったし、むやみやたらに崇められる関係でもなかったしね。
あ、ちゃんと信仰は集めているんだからね。
だから、たくさんいる大事な友達が、また一人増えて嬉しいな、くらいに思ってた。
思ってた。
よく分からないけど、それだけじゃないんだよね。
大勢の中の一人、じゃなくて、やっぱりなにか特別で。
みんなに言う「大好き」と、あの人に言う「大好き」は、きっと違う。
今日も、人里で男の子と女の子が仲良く歩いているのを見かけた。
多分、あの人を見る私は、あの女の子と同じ目をしてる。
でも、考え出すと色々出てきてよく分からない。
だから、ちゃんとした答えはまだ出せない。
だから私は、私のまま楽しく過ごす。
そうしてるうちに、いつかきっと分かると思う!
穣子「あっ、○○ーーーっ!!♪
ほら、こっちだよーー!!」
み:恋煩い