結果的にいえば、お祝いの準備は簡単だった。
早苗が、守矢の神様二人にクリスマスのことを思い出させたとたん、宴会好きの神奈子と諏訪子がお祝いパーティに大賛成し、たまたまその場に射命丸文が飛んできて、人間の珍しい風習を記事にするというおまけ付きで、妖怪の山じゅうに今晩お祝いの宴をやると広めるべく風のように飛び去っていった…そうだ。
早苗「ふふ、なんだかあっという間にうまくいっちゃいました…♪
……○○さんも、いいですよね?」
いたずらっぽく早苗が笑う。
その様子じゃ、早苗の方も準備万端みたいだね。
笑ってうなずく俺を見て、神奈子が嬉しそうに言う。
神奈子「よしよし、○○も来るんだね!
早苗に言われなきゃ、私たちもせっかくの宴会の機会を逃すところだったよ。
早苗には感謝しないとね!」
……ええ、勿論。
早苗のおかげで、大切な機会を逃さずにすんだのだから。
ありがとう、早苗。
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