そして、にぎやかに宴は進んだ。

俺のそばには、はじめは静葉と穣子の二人、それに一緒に来た天狗三人娘がいたが、にとりや雛もいつの間にか座に加わってきていた。

そして、早苗がさりげなく、諏訪子と神奈子も連れてきてくれた。

(……よし!)

俺たちは目で合図して、皆に向かって話しはじめた。

「実は、クリスマスにはもうひとつ習慣があって…」

大切な人や家族、恋人どうしで贈り物を贈る習慣があること。俺がそのことを説明し終えると、早苗が言葉を続けた。

早苗「それで…今年は、私と○○さんで…プレゼントを用意したんです!!」

そして俺がタイミングよく、早苗の分と俺の分のプレゼントを皆に見せる。

早苗「じゃあ、まずは○○さんからっ!」


自分なりに一生懸命考えて、喜んでくれそうなものを用意したつもりだ。
喜ぶ顔はみられるだろうか。

2012クリスマス後半6