ふわりと、胸の奥からあたたかいものが満ちてくるのを感じた。
自分の贈り物を、とても喜んでくれた。
贈った物と一緒に、伝えたかったものも届けることができた。と思う。
そして、今度は早苗の番だ。
早苗「えと…私は、諏訪子様と神奈子様に…。」
名を呼ばれた二人がにこっと微笑む。
早苗「……いつも、ありがとうございます。
私がこうやって、皆さんと楽しく過ごせているのも…いつも私のそばに、お二人がいて下さるおかげだから…
だから、…お二人への感謝をこめて、今日、私からのプレゼントです…」
諏訪子と神奈子の二人が、差し出された包みを受け取る。
中に入っていたのは、諏訪子には緑色のふかふかした靴下、神奈子には紺色に近い青の手袋。
編み目が少し粗いところからして、どちらも手編みなのだろう。
そしてそのどちらにも、可愛らしくデフォルメされた蛙と蛇が、仲良くならんで刺繍されていた。
早苗「これからも、よろしくお願いします…///
…メリー・クリスマス。」
頬を染めたまま、早苗が小さな声で言う。
ちょっぴり照れくさそうに、あたたかく笑う諏訪子と、豪快に、しかしとても嬉しそうに笑う神奈子。
二人につられてか、その場にいる全員が、前よりもっと笑顔になっているのが分かった。
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